私はどうやら随分前より腎機能が低下していたようです。
思えば40代に差し掛かる頃から、寝起きに手のこわばり・浮腫みが気になりだしたように記憶しています。
週2回ほどの運動で身体を動かした翌日は、寝起きに浮腫む事もなくスッキリしていたので大して気にも留めずにいましたが、年1回の健康診断でeGFRが60を切った時、初めて医者に腎機能低下について指摘されます。
腎機能の低下を判別するのは、一般的な健康診断では血液検査でクレアチニンから算出されるeGFRの数値によります。
近所のクリニックで毎年健康診断を受けていますが、『年齢と共にeGFRは下がっていくものだし、1年に1ずつ下がる位を目標にして気を付けていきましょう。意識して身体を動かしましょう~。水分不足に気を付けましょう~。』という医者からのアドバイスでした。
【目次】
体重観察
その頃から、ダイエットの効果が出ているかの確認も兼ねて、体重を毎日朝イチで測り始めました。
すると、ラーメンや塩分の高そうなものを食べた翌日は、そんなに食事を取っていない日であっても、200~500g位増えている事に気づきます。(身長は150㎝)
『あれ?昨日そんなに食べていないし、運動もしたのになんだか思ったより増えてる・・・。何かおかしい・・・。』
観察してみると、やはり腎機能が低下しているからか、塩分を取り過ぎた日の翌朝は、水分を蓄えて身体が浮腫んで体重も増えているようでした。
eGFR値の記録
私の場合は、ある漢方を飲みだしてからeGFRの値がいくらか改善しましたので(気のせいかも!?)、過去の血清クレアチニン値によるeGFRの数値がどのように変化しているか、部屋中のあらゆる所に散らばる健康診断の結果をかき集め、その変化をまとめてみる事にしました。
eGFR 35.1
2022年1月~2023年1月にかけて、eGFRが55.7 ⇒ 44.4に下がった時、流石にこれはマズイかな~と思い、もう少し短いスパンで血液検査を受けて推移を観察しようと決めました。
その3か月後の2023年4月、近所のクリニックにて血液検査の結果、クレアチニン1.29、eGFR 35.1を叩き出します。
僅か3か月でeGFR 44.4 ⇒ 35.1と10近く下げています。
この時、かかりつけ医から『大学病院に紹介状を書くから、なるべく早く再検査に行くように』と連絡が来ます。
その大学病院に良い印象がなかったので、そこへの紹介状は断り、Googleマップで評判の良さそうな、且つ一番早く診察可能な腎臓内科のある病院(仮にSクリニック)を予約しました。
この時のeGFR 35.1、もしや近所の公園にお花見散歩をした帰りの足で病院に行き、水分不足の状態だったからか!?と思い、かかりつけ医に聞いてみましたが、それは関係ないとの事でした。
ネットで検索しても、水分不足とクレアチニン値は一般的には関係性がないと書かれていました。
眼精疲労で数日続けてEVEを飲む事があるので、そういった薬が腎臓に悪影響を与えていたのかもしれません。
結局、はっきりとした原因はわかりませんでしたが、一時的にガクンとeGFRは悪化し焦ります。
腎機能が低下している人のeGFR値以外の特徴
過去最悪のeGFR値を出した3日後、腎臓内科のあるSクリニックを受診します。
その際、腎機能が低下している人の特徴を教えて貰いました。
eGFR値の低下の他に、
・尿蛋白が出る
・貧血
・血圧が高い
・血糖値が高い
・血尿が出る
腎機能が低下している場合は、これらの症状も一緒に出る事が多いと仰っていました。(若干うろ覚え)
私はeGFR以外どれも問題がなかったので、一先ずそこまで危機感を抱かなくても大丈夫だろうという事でした。
ネットでシスタチンCも調べた方が良いという記事を目にしていましたので、そこからもeGFR値を算出して貰いました。
すると、シスタチンCは0.87とギリギリ正常値内で(正常値は0.51~0.87)、そこから算出したeGFR-Cysは83.0となり、特に問題ない結果となりました。
腎エコーも希望していたのですが、そのクリニックでは設備がなく、結局大学病院まで行かねばならない事と、シスタチンCからのeGFR値は問題なかったので、それは一旦見送りました。
(上記の表では、緑文字の行がSクリニックでの検査結果となります)
漢方処方
受診したSクリニックでは、『五苓散』という漢方薬が処方されました。
処方箋は1回につき1包を1日3回でしたが、出来るだけ薬は飲みたくないので、試しに夜寝る前に1包を暫く飲んでみることにしました。
この『五苓散』、以下のような作用があるとの事です。
水の巡りを整えるくすり(漢方薬)です。漢方の古典(傷寒論)に記載されている方剤で、いわゆる体内水分代謝を調整し、水分のバランスを取ることを目的とした漢方処方です。
引用元:https://sokuyaku.jp/column/goreisan-kanpouyaku-fvu-price-info.html
飲み始めて2、3日後から私の場合は効果が実感できました。
塩分取り過ぎに気を付け、なるべく水分を取る事を心がけていたこともあるのでしょうが、寝起きの手の浮腫みやこわばりを感じません。
私にはこの五苓散が合っていたようです。
実際、上記表のeGFR値も、漢方を飲み始めた赤点線以降、バラつきはありますが若干改善しています。
むくみ以外で気になっていた症状
あくまでも私の場合ですが、むくみ以外に気になっていた症状があります。
検索するとよく出てくる「腎機能が低下している人の症状」が、結構当てはまります。
まず、非常に疲れやすいです。単に体力がないだけかもしれません。
そして頻尿。夜間頻尿ではないのですが、過活動膀胱のように常にトイレに行きたいレベルでした。
水を飲んだらそのまま直で来る感じ。冷え性によるものかもしれません。
それと、数値が悪かった時期は寝起きの尿の色がほぼ透明な事が多かったのですが、五苓散を飲み始めてから元通りになってきました。
なので、全く腎機能に問題がない人と比べると、「腎臓弱ってる感」はやはりあります。
クレアチニンとシスタチンC
五苓散を処方して貰っているSクリニックでは、薬がなくなる頃に診察を受け、定期的(大体4ヵ月前後毎)に血液検査をしています。
私は、同じ日の全く同じ血液でクレアチニンとシスタチンCによるeGFRの数値の違いを知りたいので、両方同時に測定して貰っています。
筋肉量が多い男性は、クレアチニン値が高くなりeGFR値に問題が出る場合があるようですが、全く筋肉の無い私には当てはまらず、このクレアチニンとシスタチンCから算出されるeGFR値の乖離が未だに謎です。
シスタチンCに関しては、保険診療では3ヶ月に1回のみ測定可能という縛りがあるとの事なので、3ヶ月以上は空けて受診しています。
検査結果は採血から2日ほどで病院に届きますが、『こりゃヤバい!』という結果が出たら電話連絡をしてくれるという算段になっています。
最新では2024年7月に検査を受けていますが、電話はなかったので、今のところ緊急性はない数値なのでしょう。
これからも腎機能維持に気を配り、eGFR値の変化を今後もまとめていきたいと思います。