私には、『これは危うかった!』と思う海での出来事が2つあります。それらを今日は書こうと思います。
南伊豆「碁石浜」でのシュノーケリング
まだ若かりし20代の頃、夏になると伊豆や沖縄でちょいちょいシュノーケリングをしていました。
真夏のある日、南伊豆の碁石浜に行きました。
浜は小さな湾になっていて、その日は海面も穏やかだったと思います。
早速シュノーケリングの準備をして、同行者と泳ぎ始めます。
当日は、外にいるとそれなりに暑いのですが、水温は南国の海より冷たく感じます。
当時は今のように浮き輪も持たず、ライフジャケットも使わず、1日中泳いでいても体力的にもへっちゃらでした。
なので、少しは泳げる気になって油断していたのでしょう。
いつもより寒いな~と思いながらもそのまま泳いでいると、だんだん呼吸が浅くなってきます。
深呼吸しても、酸素が取り込まれないような感覚です。
『いつもと違う感じだけど、気のせいかな?』と思いながらも、そのまま泳ぎます。
しかし、やはり気のせいではなく、呼吸の他に身体も動かなくなっていきます。
『このまま冬眠しちゃうのか!?』という感じです。
『これは流石に危険かも・・・』と思い、同行者に伝えます。
伝えた後、暫く様子を見ながら一緒に泳ぎますが、更に呼吸は浅くなり、身体の動きもより一層鈍くなっていきます。
最後はフィンを蹴る力も出なくなり、同行者の肩に掴まり岸まで連れ帰って貰いました。
身体が冷え切ってしまいこのような状況になったと思うのですが、意識がふーっと無くなっていく感覚で、『このまま死ぬかも!?』と思った出来事でした。
バリ島の海水浴場での遊泳
これもまだ20代の頃の話です。
会社の同僚と、ある時バリ島旅行へ行きました。
『海へ行ったらやっぱ泳がないと!』と、沖縄のように綺麗な色の海水ではないですが、同僚と海へ入ります。
ビーチは小さな湾ではなく、九十九里のように長い海岸線だったように記憶しています。
浮き輪は持ってきておらず、足の着くエリアでちゃぷちゃぷ泳ぎ始めます。
しかし引き潮の時間帯だったようで、気付くとどんどん沖へ流されていきます。
『あれ?ちょっとヤバいかも!?』
離岸流のようにあっという間に流される感じではないのですが、いつの間にか足が着かなくなっていました。
フィンも浮き輪もない状態。
この安全性を担保出来ていない状況が、更に私を不安にさせます。
必死の形相で泳ぎ、なんとかつま先が着く場所まで戻り、事なきを得ました。
周りにバリ人がうようよ泳いでいたので、最悪助けて貰えそうでしたが、今思うと危ない体験でした。
何事もなくて本当に良かったと思います。
夏になると毎年水難事故のニュースを目にしますが、泳ぐ頻度も減った今、老いを認識し、更に気を付けないといけないなと思います。